研究課題/領域番号 |
23330232
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
芦沢 真五 明治大学, 国際連携気候, 教授 (00359853)
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研究分担者 |
太田 浩 一橋大学, 国際教育センター, 教授 (70345461)
米澤 彰純 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (70251428)
堀江 未来 立命館大学, 国際教育推進機構, 准教授 (70377761)
秋庭 裕子 一橋大学, 商学研究科, 講師 (10313826)
小貫 有紀子 九州大学, 教育改革企画支援室, 助教 (30553416)
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キーワード | 国際教育 / 留学交流 / 学習成果分析 / 比較教育 / ポートフォリオ / 学びの可視化 / ルーブリック / 教育評価 |
研究概要 |
本研究では、国際教育プログラムの評価のため、欧米を中心にとりくまれている学習成果分析(Learning Outcome Assessment)の手法を比較研究する。「学生の学び」を可視化するツールとしてEポートフォリオの実用例を調査したうえ、日本の大学に適合した学習成果分析の指標と手法を提示し、オンライン・ポートフォリオを構築することが目的である。 1.欧州、北米、豪州における学習成果分析とEポートフォリオの調査 2011年9月にコペンハーゲンで開催されたEAIE年次総会において、学習成果分析に関連するワークショップに参加した。2012年2月には北米調査を実施し、インディアナ大学パーデュー校を含めて中西部の3大学、ワシントン周辺のバージニア工科大学ほか1大学における調査を実施した。また、ACE(American Council on Education)、AAC&U(Association of American College and Universities)において、ヒアリングを実施した。豪州においても、実践的にEポートフォリオを運用している研究者を訪問し、運用にかかわるデータ収集をおこなった。 2.学習成績分析のパイロット調査 明治大学の「国際キャリア特論-留学のすすめ-」の受講者を中心に、授業の一環としてポートフォリオを作成することを課した。この授業を通じて学習成果の指標案を策定した。 3.オンライン・ポートフォリオのシステム開発 授業での取り組み成果、海外調査の成果を活かして、オンライン・ポートフォリオのシステム開発をおこなった。 24年4月から明治大学の「国際キャリア特論-留学のすすめ-」などの授業において実験運用をおこなう予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
23年度において、科研費配分が一部凍結されたこともあり、海外調査の実施時期が遅れたが、2月に北米調査ならびに豪州調査を集中して実施することができた。Eポートフォリオの開発についても順調に作業を完了し、24年度初頭からの利用に間に合わせることができた。
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今後の研究の推進方策 |
明治大学および立命館大学の学生を対象に実験運用を開始する。明治大学「国際キャリア特論-留学のすすめ-」受講者、立命館GGP参加者を中心にデータベースを運用し、その結果をもとに評価指標及びシステムの改良する。明治大学においては、グローバルに活躍しうる人材育成をテーマに企業と大学が共同して実践的研究をおこなう「グローバル人材育成会議」が設置されているが、協力企業の担当者を対象として、教育交流における期待される学習成果につき、雇用主の意識調査を実施する。この意識調査を指標改訂の基礎資料とする。さらに日本比較教育学会、CIES、NAFSA、EAIEなどで研究成果を発表する。
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