研究課題/領域番号 |
23330233
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
佐々木 英一 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30125471)
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研究分担者 |
堀内 達夫 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (40135273)
伊藤 一雄 関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (00319930)
佐藤 史人 和歌山大学, 教育学部, 教授 (80324375)
中嶋 佐恵子 姫路獨協大学, 外国語学部, 准教授 (00299124)
吉留 久晴 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 准教授 (20387450)
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キーワード | 中等教育 / 職業教育 / インターンシップ / 専門学校 / 専門高校 |
研究概要 |
本年度の研究成果は、以下の3点である。 第1に、研究チームの問題意識の共有と、本研究の課題の深化のため、本年度3回の研究会を開催したことである。即ち、わが国の専門学校の現在の動向、高等学校におけるインターンシップの現状と問題点、大学におけるキャリア教育と中等教育との関係、海外の動向については、アメリカの中等教育における職業教育の動向、オーストラリアの中等職業教育、そしてイタリアの中等教育と職業教育についてそれぞれ研究分担者が報告した。 第2に、国内調査では、複数の関西の専門学校(医療、福祉、栄養関係)の聞き取り調査を行った。また大阪府の工業高校のインターンシップの状況についても調査した。 第3に、海外調査は、当初予定したフランスの調査が、相手方との調整が整わず、次年度以降に繰り延べ、代わりにノルウェー(複数派遣)とドイツ、アメリカ、オーストラリア(単独派遣)の聞き取り調査を行った。ノルウェーでは、中等教育段階における職業教育と、高等教育の連続性が非常に高く、高等教育段階での職業教育(特に、看護、幼児教育等)の比重が増加していることが確認できた。ドイツ調査では、中等教育段階での職業教育・訓練と高等教育との入学資格を軸として調査し、アメリカ調査では、依然としてハイスクールでの職業教育の模索が進んでいるものの、いずれも継続性が乏しいこと、またオーストラリアでは高等教育の多様化と職業教育化の流れが進んでいることが確認された。 以上総じて、本年度の成果としては、わが国においては中等教育段階での職業教育の関心が高まっておりさまざまな取り組みが進んでいるものの、各国に見られる、高等教育との関係、実際の職場での教育訓練との有機的結合に向けて、依然として全体としてのフレームワークが欠如していること、その構築に向けて、先進各国の取り組みの分析が有用であることを確認できたことにある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内調査はほぼ予定通りに進展しているが、海外調査のうちフランス調査が行えなかったものの、次年度以降実施予定であったアメリカ、オーストラリアについては予備的調査が行えた。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策については、当初の計画を大幅に変更する必要はなく、海外調査の計画的実施を中心に進める。調査結果を、できるだけ共有し、本研究課題の問題意識の深化を図る。
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