研究課題/領域番号 |
23330234
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研究機関 | 環太平洋大学 |
研究代表者 |
山本 美紀 環太平洋大学, 教育学部, 准教授 (60570950)
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研究分担者 |
伊崎 一夫 環太平洋大学, 教育学部, 教授 (10574113)
寺尾 正 環太平洋大学, 教育学部, 教授 (90163899)
根岸 一美 環太平洋大学, 文学部, 教授 (80097956)
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キーワード | 音楽教育 / 音楽 / 文化政策 / 芸術教育 / 生涯学習 / 地域連携 / 博物館学 / メディア芸術 |
研究概要 |
平成23年度研究「国内外の先行実践例の検証と学校及び文化施設両者の連携型プログラム試案の作成」の下、研究を遂行した。 1.学校・文化施設の場の特殊性を検討、芸術家・団体を加えた3者の経験と課題の共有 2.1を踏まえ、連携プログラム実践にむけての検討及びスケジュール調整 3.芸術文化施設と学校との連携についての国内外の先行実践例を検証。 4.主として音楽やデジタル芸術を用いた連携型プログラムの試案作成 1.について (1)施設・学校・芸術家/団体に別個にヒアリングや現地調査を行い、それぞれの場の特殊性の先行分析を行った。→実践協力校・実践協力団体に取材 (2)施設・学校・芸術家/団体3者の会議を行い、それぞれの立場の経験、課題の共有を図った。→実践協力校・実践協力団体を交えた会議(12月に実施) (3)協力校・施設において、どのような環境(設備・地域性・スタッフ)なのか、対象とする子どもたちはどのようであるか、課題や達成目標は何かなど確認を行い、ニーズや希望等協議した。→実践協力校・実践協力団体を交えた会議(3月に実施) 2.について (4)連携できる点や、連携のための要素などを確認した (5)実践にむけてのプログラムの検討及び、学校の関連教科年間指導計画、施設の企画スケジュール、芸術家/団体の稼働可能日をそれぞれ調整する。 3.について (6)国内では、理科系博物館で行われている先駆的実践例の現地調査を行い、連携ポイントや要素を確認し、そこでの成果と課題を検討する。→岡山県での実践例を取材 (7)国外では、ウィニングモア・ホールで行われている、先駆的実践例の現地調査を行い、「環境エネルギーと音楽」など新しいコンテンツや連携要素など、日本の場合との比較検討を行った。 4.について (8)1~3をふまえ、来年度以降の実践にむけ、連携プログラムの試案を作成した →平成24年11月7日信愛女学院にて、プログラム実践を行うことが決定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本年度の研究目標は、国内外で実施されている教育プログラムを調査すると同時に、連携可能な学校や団体や個人にヒヤリングを行い、それに基づいて日本で実践可能な連携プログラムを作成することであった。その点において、平成24年度に実践可能な、小学校・中学・高校・大学と協力校を得ることができ、十分な研究成果を果たすための基盤を造ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度には、11月に信愛女学院でのプログラム実践をはじめ、小学校・中学・高校・大学と教育プログラムの実践が行われていく。そのテーマは「ももたろう」と「ラーマイアーナ」である。「ももたろう」は日本人なら誰でも1度は触れたことのある物語であるが、それがインドを起源とし、東南アジア各地に様々に伝播されている「ラーマイアーナ」を起源とするものであることは、それほど知られていない。 次年度には、「ももたろう」「ラーマイアーナ」を主題としつつ、そこにダンスやメディア芸術、音楽をからませ、教育プログラムとしてカリキュラムに組み込める形での実践を目指し、その分析も試みる。
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