研究課題/領域番号 |
23330240
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
太田 浩 一橋大学, 国際教育センター, 教授 (70345461)
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研究分担者 |
芦沢 真五 明治大学, 国際連携機構, 教授 (00359853)
渡部 由紀 京都大学, 国際交流推進機構, 助教 (60600111)
野田 文香 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 研究開発部, 准教授 (20513104)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 大学の国際化 / 国際化の評価 / 大学評価 / 大学の戦略的取組 / 国際化と資源管理 / 評価手法 |
研究概要 |
本研究プロジェクトが2012年度に予定していた調査研究活動は、ほぼ予定通り実施することができた。国内外の学会やシンポジウムで調査結果を発表すると共に、学術雑誌や図書にて研究成果をまとめた。さらに、大学国際化評価に関する国内外の研究者と活発な意見交換を行うことができた意義は非常に大きい。それらの活動を通して2013年度に取組む国内の大学を対象とした調査研究の課題をより明らかにすることできた。 6月に大学国際化の評価(機関評価)に関する現状と課題について、NAFSAの年次大会では日本をケースとして、日本比較教育学会の年次大会では北米と欧州の先行事例について発表した。9月のEAIE年次大会と3月のAPAIE年次大会では、日本の認証評価機関による大学国際化の評価事業に関する調査結果の発表を行った。また、APAIE年次大会では、欧州で広がりつつある大学国際化の協調的ベンチマーキングの活用について、欧州の研究者と共に発表した。3月に日本学生支援機構が行った大学の国際戦略並びにその評価手法と指標に関するシンポジウムでは、海外の著名研究者と共に研究発表を行うとともに、今後の当該分野における研究の課題と評価の実践について深く討議することができた。 2012年度の後半は、本研究プロジェクトの前半(1年半)で収集した大学国際化評価に関する文献と聞き取り調査などのデータ、並びに先行研究と事例調査の分析を行い、中間報告書としてまとめた。また、欧州で開発された大学国際化の評価指標群の妥当性と有効性を日本の高等教育の文脈を考慮し精査した。それにより、日本の大学にとって有効な指標を開発するために行う質問紙調査に利用できる指標を選択することができた。併せて、当該質問紙調査の対象となる日本の大学を選抜するために、大学国際化に関する実績を示す基礎的データを収集し分析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究プロジェクトが2012年度に予定していた調査研究活動は、ほぼ予定通り実施することができた。2012年度の後半は、それまで収集してきた大学国際化の評価に関する国内外のデータを整理、分析し中間報告書にまとめた。また、国内外の学会やシンポジウムで調査結果を発表すると共に、学術雑誌や図書にて研究成果をまとめた。さらに、大学国際化評価に関する国内外の研究者と活発な意見交換を行うことができた意義は非常に大きい。それらの活動を通して、2013年度に取組む国内の大学を対象とした調査研究の課題をより明らかにすることできた。
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今後の研究の推進方策 |
①欧州で開発された大学国際化の評価指標を活用して、日本の大学にとって有効な指標を開発するためのデータを収集すべく質問紙調査を実施し、集計と分析を行う。②調査の分析と検討結果に基づき、日本の大学の国際化に関する試行評価をパイロットベースで実施・分析する。③3月にトロントで開催されるComparative & International Education Societyの年次大会において、上述の日本の大学に対する質問紙調査と聞き取り調査の分析結果、及び日本の大学の国際化に関する試行評価の分析結果を発表する。④イスタンブールで開催されるEuropean Association of International Educationの年次大会において、欧州を中心とした大学国際化評価の最新動向に関する情報を収集する。⑤APAIEとアジアの大学を対象とした国際化に関するベンチマーキングを実施し、そこで得られた知見と課題をまとめる。
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