研究課題
本研究が25年度に予定していた調査研究活動は、ほぼ予定通りに実施することができた。本研究の中間報告書をリポジトリで公開すると共に、ハードコピーも配布したことで、25年度前半には国内調査に対する多くの示唆を得た。併せて、本調査研究に関連したテーマで招待講演(3件)、並びに雑誌や図書への執筆依頼に応えた。学術雑誌と図書所収の論文をあわせて10本発表した(内査読論文が4本)。25年度後半は、本研究の最終目標である日本の大学に適合した国際化の評価方法と評価指標群を提示するための国内調査を行った。具体的には、中間報告書にまとめた欧米で実施されている大学の国際化評価を分析したうえで、日本の大学の国際関係部署に対し質問紙調査を実施した。調査票の作成にあたっては、欧州で開発された大学の国際化評価ツールIMPIを構成している489の指標の中から日本の高等教育の文脈に照らして妥当と判断される152の指標を抽出した。調査票の項目は、評価への取組み状況、国際化の目的やアプローチ、152の評価指標の有効性と関連するデータを収集しているか、否かなどであった。本調査では、国際化について一定の実績がある日本の大学を対象とし、外国人留学生数・率及び科学研究費補助金採択件数などを使って228大学を選んだ。141大学から回答があり、回収率は61.8%であった。収集したデータの分析結果に基づき、①日本の大学国際化の評価に関する現状と今後の評価のあり方、及び②日本の大学にとって有効と思われる国際化の評価指標群について検討し、最終報告書にまとめた。具体的には、日本において大学国際化を評価する際に、有効性の高い指標とはどのようなものかというのを見極めるための統計分析を行い、その結果をもとに、最も有効性が高いと考えられている指標群、あるいは有効性が高くないと考えられている指標群を明らかにし、その理由や背景を考察した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
A. Yonezawa, Y. Kitamura, A. Meerman & K. Kuroda (Eds.), Emerging International Dimensions in East Asian Higher Education, Springer (図書所収論文)
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大学評価・学位授与機構編 「大学評価文化の定着:日本の大学は世界で通用するか?」 ぎょうせい(図書所収論文)
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International Journal of Public Administration
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大学マネジメント
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リメディアル教育研究
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H. D. Wit, F. Hunter, L. Johnson & H. V. Liempd (Eds.), Possible Futures: The Next 25 Years of The Internationalisation of Higher Education, EAIE (図書所収論文)
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フィリップ・G・アルトバック、ホルヘ・バラン編,米澤彰純監訳 「新興国家の世界水準大学戦略-世界水準をめざすアジア・中南米と日本」 東信堂(図書所収論文)
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横田雅弘,小林明編 「大学の国際化と日本人学生の国際志向性」 学文社(図書所収論文)
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http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/25679