研究課題
平成27年度は以下の3つの研究を実施した。■研究1「教師の市民意識・社会意識の現状を調査し、教職の脱政治化の実態を確認する研究」: 研究1では、平成25年度に実施した現職教員を対象とした質問調査の結果についてより詳細な発展的な分析を行い、教師の社会意識が経年的に変化してきていること、社会意識の低下が教育実践に及ぼす影響などについて検討を行った。その結果は、日本教育学会大会で報告を行ったほか、関西国際大学研究紀要において「教職の高度専門職化と脱政治化に関する一考察-教師の社会意識に関する調査(2013年)の結果報告(2)-」として公表した。■研究2「我が国の教員養成プログラムの政治的社会化機能に関する研究」: 研究2では、平成26年度に引き続き、教職を志望する学生を対象として、彼らの市民意識や社会意識の現状と、教職への学習活動、情報取得、社会資本等を総合的に捉える第4回の質問紙調査を実施した。また、同種の調査を、対象校の他の学年、他大学の学生にも実施し、多様な分析が行えるデータを作ることができた。また、サンプル学生に4名にライフストーリー的聞き取り調査を行った。■研究3「教師政策の政治性に関する理論的検討」: 研究3では、前年度繰り越しとして9-10月に実施したトルコ視察について報告レポートの作成に着手した。また理論的研究については、昨年の成果を発展させて、南山大学紀要に『アカデミア』に「デュルケムの〈分析-構築〉における道徳教育論」を公表した。以上、平成28年度は、教職志望学生を対象とした4年間のパネル調査の最終年度でもあることから、結果について多様な分析が可能となるようなデータ作成を中心に研究を進た。なお、本研究プロジェクトで行った教員調査の結果の一部が朝日新聞で紹介された。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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関西国際大学研究紀要
巻: 第17号 ページ: 51-71
南山大学紀要『アカデミア』人文・自然科学編
巻: 第12号 ページ: 未確定