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2012 年度 実績報告書

国際的な環境変化に伴う我が国の高等教育システムの機能別分化と規模適正化

研究課題

研究課題/領域番号 23330243
研究機関宮崎大学

研究代表者

藤墳 智一  宮崎大学, 教育・学生支援センター, 准教授 (30248637)

研究分担者 阿曽沼 明裕  名古屋大学, 教育学研究科, 准教授 (80261759)
小方 直幸  東京大学, 教育学研究科, 准教授 (20314776)
西本 裕輝  琉球大学, 大学教育センター, 准教授 (20301393)
村澤 昌崇  広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (00284224)
米澤 彰純  名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (70251428)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード高等教育
研究概要

本研究の目的は、学士課程教育における機関レベルの戦略的行動とシステムレベルの機能別分化とをつなぐメカニズムの解明にある。まず、我が国の大学で潜在的に進行している機能別分化の実態を把握し、分化したサブグループの規模の妥当性を検討する。研究のプロセスは(1)仮説のための理論研究[基礎]、(2)機能別分化に関する実証研究[応用]、(3)次世代エリート育成に向けた組織戦略に関するケーススタディ[発展]の3つに分かれる。
理論研究では、政府と大学との関係に関する日米の文献調査を行った。実証研究に向けて、アメリカにおける大学のガバナンスの特徴と、ガバナンスに関する州のバリエーションを考察した。今後、日本に適したモデルの探索を進めていく。
実証研究では、学生の主体性に着目し、日本の国立大学工学部を事例に学習者のセグメントを明らかにした。主体性に着目するのは、それが次世代リーダーの要件だと考えるからである。主体的な学生は、入試難易度に関係なく、すべての機関に5%-18%の範囲で分布していた。
ケーススタディのためのデータ収集は、リベラルアーツカレッジと研究大学の新キャンパスという北米の小規模大学を対象に行った。それらの機関は革新的な学士課程教育を積極的に推進しており、指導方法には、少人数制、チームティーチング、グループ学習、産学連携の課題解決型学習が積極的に取り入れられていた。今後は、革新的教育を可能にする組織的特性や地理的条件の分析に取りかかる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

(1)理論研究、(2)機能別分化に関する実証研究、(3)次世代エリート育成に向けた組織戦略に関するケーススタディの3つの領域において、それぞれ調査が進み、一定の成果が得られたため。

今後の研究の推進方策

次年度は、本年度の研究に基づき、さらに北米地域を中心とする理論研究と実証研究を推進する。マクロレベルでは、政府による大学のガバナンスの比較について、ミクロレベルでは革新的教育と組織戦略のケーススタディについてまとめに取りかかる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] テクノコミュニティかスピンオフか:産学連携の比較研究2013

    • 著者名/発表者名
      藤墳智一
    • 雑誌名

      教育学研究紀要(中国四国教育学会)

      巻: 58 ページ: 595-600

  • [学会発表] テクノコミュニティかスピンオフか:産学連携の比較研究

    • 著者名/発表者名
      藤墳智一
    • 学会等名
      中国四国教育学会
    • 発表場所
      山口大学(山口市)
  • [学会発表] 地方大学における地域連携と理工系人材の育成

    • 著者名/発表者名
      藤墳智一
    • 学会等名
      日本高等教育学会研究交流集会
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)

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公開日: 2014-07-24  

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