• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

交通環境学習における社会的ジレンマ教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23330250
研究機関筑波大学

研究代表者

唐木 清志  筑波大学, 人間系, 准教授 (40273156)

研究分担者 水山 光春  京都教育大学, 教育学部, 教授 (80303923)
吉村 功太郎  宮崎大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (00270265)
磯山 恭子  静岡大学, 教育学部, 准教授 (90377705)
藤井 聡  京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80252469)
松村 暢彦  大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80273598)
キーワード交通環境学習 / 社会的ジレンマ / モビリティ・マネジメント / 社会科 / 総合的学習
研究概要

本年度は,3年間に及ぶ研究の初年度にあたるため,各年度における研究内容を明確にすることに主眼を置きながら研究を進めた。なお,具体的な成果は,以下の三点にまとめることができる。
第一に,研究会を実施して(2012.1.7/京都市),各年度の研究内容を確定するとともに,「交通環境学習」や「社会的ジレンマ」といったキーワードに関して,研究メンバーの相互理解を図った。なお,研究会には,研究代表者と研究分担者に加え,平成24年度以降に実際に授業実施で協力してもらうことになる小学校及び中学校の教員に参加を願い,研究全体の方向性を理解してもらった。
第二に,交通環境学習及び社会的ジレンマに関する情報収集を行った。研究代表者と研究分担者は,分担金を活用しながら,各人の所属する学会に積極的に参加し,交通環境学習及び社会的ジレンマに関する情報収集を行った。また,例えば,研究代表者である唐木は,米国へ調査に赴き(2011.12),米国における現状を視察した。このようなメンバーによる個別調査は,先に述べた研究会の中でそれぞれ報告がなされ,教育と土木の各領域でどのような研究が進められ,また,両者の間にはどのような相違点と同一点があるのかが協議された。
第三に,第一及び第二の協議に基づき,交通環境学習の成立条件に関する研究が進められた。本年度はその成立条件を明確に提示するには至らなかったが,いくつかの視点を確定することができた。例えば,具体的な視点として,「話し合い」をどう組織するかを念頭に置いて社会的ジレンマの教材化を進めることが重要であること,そして,社会的ジレンマ教材を分類化して示すことで教員は授業設計をしやすくなること,などが考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

年度当初の研究実施計画では,「授業実践校における教育環境の点検」を挙げたが,東日本大震災の影響で研究の開始が遅れたため,授業実施に協力を願う教員への働きかけも遅れ,結果として,授業実施校における教育環境の点検にまでは至らなかった。しかし,研究会には一部の教員に参加いただけたので,今後はこの参加教員を中心としながら,所属学校の教育環境の点検を行い,授業実施に備えたいと思う。

今後の研究の推進方策

平成24年度には,一部の教員及び学校において,交通環境学習における社会的ジレンマ教材の開発と授業実施を進める予定である。そのためにも,平成24年度当初に研究会を開催し,交通環境学習の成立条件と,社会的ジレンマ教材の分類化を行い,教材開発と授業実施に向けての基盤づくりをすすめるつもりである。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] スキルの育成を視点としたシティズンシップ教育活性化の検討2012

    • 著者名/発表者名
      水山光春
    • 雑誌名

      京都教育大学教育実践研究紀要

      巻: 第12号 ページ: 33-42

  • [雑誌論文] 交通環境教育への検討問題追加による影響分析2011

    • 著者名/発表者名
      糟谷賢一
    • 雑誌名

      土木学会論文集H

      巻: Vol.3 ページ: 12-21

    • 査読あり
  • [学会発表] 中等法関連教育の教材開発-「対立と合意,効率と公正」の「活用」の場合-2012

    • 著者名/発表者名
      橋本康弘
    • 学会等名
      第23回社会系教科教育学会研究発表大会
    • 発表場所
      兵庫教育大学
    • 年月日
      2012-02-19
  • [学会発表] 学校における土砂災害避難行動誘発のための授業の効果分析2011

    • 著者名/発表者名
      谷口綾子
    • 学会等名
      第44回土木計画学研究発表会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2011-11-26
  • [学会発表] シティズンシツプ教育が問かける社会科にとっての「公民的資質」-市民的資質育成論を踏まえて-2011

    • 著者名/発表者名
      水山光春
    • 学会等名
      全国社会科教育学会第60回全国研究大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2011-11-08
  • [学会発表] アメリカ合衆国の環境リテラシー育成における社会科の位置-北米環境教育連盟環境教育ガイドラインを手がかりとして-2011

    • 著者名/発表者名
      宮崎沙織
    • 学会等名
      日本社会科教育学会第61回全国研究大会
    • 発表場所
      北海道教育大学札幌校
    • 年月日
      2011-10-22
  • [図書] 環境教育2012

    • 著者名/発表者名
      水山光春
    • 総ページ数
      119-131
    • 出版者
      教育出版
  • [図書] 共生と希望の教育学2011

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 総ページ数
      171-181
    • 出版者
      筑波大学出版会

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi