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2013 年度 実績報告書

中等社会系教科における歴史総合・地歴相関カリキュラムに関する国際調査・開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 23330258
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

原田 智仁  兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (90228651)

研究分担者 土屋 武志  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20273302)
二井 正浩  国立教育政策研究所, その他部局等, 研究員 (20353378)
田中 伸  大阪大谷大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
中本 和彦  四天王寺大学, 教育学部, 准教授 (80513837)
研究期間 (年度) 2011-11-18 – 2014-03-31
キーワード中等地理歴史教育 / 地歴相関カリキュラム / 歴史総合カリキュラム / 国際情報交換
研究概要

昨年度までに海外調査等を通じて入手したデータや文献を精査し,各自の問題関心から研究を深めるのと並行し,研究分担者相互の議論を通じて日本の地理歴史科教育の実態に即した地歴相関・歴史総合カリキュラムの可能性を検討した。その結果,地歴相関の論理については,①地誌的構成を基本に通史的世界史を組み込む方法,②世界史構成を基本に系統地理を組み込む方法,③比較文化的視点により世界の地理と歴史を総合する方法,④多学問的地域研究により地理と歴史を総合する方法が明らかになった。
また,歴史総合の論理に関しては,①歴史家の史料解釈の方法を歴史の学習原理とすることによる歴史総合,②世界史の同時代史的構成に自国史のケーススタディを組み込むことによる世界史と自国史の総合,③共通の時代区分の下で世界史と自国史を交互に学習することにより自国史と世界史の同時代性と歴史の普遍的見方に気付かせる方法が明らかになった。
これらは,A)既存の地理歴史科の科目構成においても教師の主体的教育内容開発により実現可能なもの,B)既存の地理歴史科諸科目の内容を相互に関連付けたり統合したりすることで実現可能なもの,C)新たな科目を設置することにより初めて実現可能なもの,のいずれかに分類可能であり,状況に応じた現実的対応が必要なことを併せて示した。そしてこれらの研究成果を報告書にまとめ,2014年2月に大阪教育大学で開催された社会系教科教育学会のラウンドテーブルで公表した。
なお,本研究の過程で海外の研究協力者との間で成立した日本,韓国,インドネシア,マレーシアの社会科教育学会による国際研究組織International Social Studies Associationの研究大会開催と研究誌”The Journal of Social Studies Education”の発行も軌道に乗せることができた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ケーススタディを活用した世界史教育内容編成論-米国の中等教科書『世界史:相互作用の諸形態』の分析を手がかりに-2014

    • 著者名/発表者名
      原田智仁
    • 雑誌名

      兵庫教育大学研究紀要

      巻: 44 ページ: 183-193

  • [雑誌論文] Is it possible to revive world history education?2014

    • 著者名/発表者名
      Tomohito Harada
    • 雑誌名

      The Journal of Social Studies Education

      巻: 3 ページ: 119-132

  • [雑誌論文] ゲートキーピング論からみた学校現場におけるESDの諸相―ESD実践の類型化が教科教育に示唆するもの2014

    • 著者名/発表者名
      中本和彦
    • 雑誌名

      日本教科教育学会誌

      巻: 36(4) ページ: 121-124

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Teaching about plurality of perspectives: Educational practices in Japanese schools.2014

    • 著者名/発表者名
      Noboru Tanaka
    • 雑誌名

      The Journal of Social Studies Education

      巻: 3 ページ: 91-103

  • [雑誌論文] グローバルヒストリー教育におけるナショナルアイデンティティの扱いに関する質的研究2013

    • 著者名/発表者名
      二井正浩
    • 雑誌名

      社会科教育研究

      巻: 120 ページ: 10-21

    • 査読あり
  • [学会発表] ケーススタディを活用した世界史教育内容編成論-米国の中等教科書『世界史:相互作用の諸形態』の分析を手がかりに-

    • 著者名/発表者名
      原田智仁
    • 学会等名
      社会系教科教育学会
    • 発表場所
      大阪教育大学
  • [学会発表] アメリカ・ニューヨーク州の高等学校社会科カリキュラムにおける地理と歴史の総合-Global StudiesからGlobal History and Geographyへ-

    • 著者名/発表者名
      二井正浩
    • 学会等名
      社会系教科教育学会
    • 発表場所
      大阪教育大学
  • [学会発表] グローバルヒストリーにおける解釈型歴史学習-歴史学習の基本要素としての「歴史家体験活動」-

    • 著者名/発表者名
      土屋武志
    • 学会等名
      社会系教科教育学会
    • 発表場所
      大阪教育大学
  • [学会発表] 科学的な社会認識形成をめざした地歴総合の教育内容開発-多学問的アプローチによる単元「アメリカ合衆国」を事例にして-

    • 著者名/発表者名
      中本和彦
    • 学会等名
      社会系教科教育学会
    • 発表場所
      大阪教育大学
  • [学会発表] 文化研究に基づく地歴総合の論理-意味理解型文化研究学習論におけるカリキュラム・授業構成-

    • 著者名/発表者名
      田中伸
    • 学会等名
      社会系教科教育学会
    • 発表場所
      大阪教育大学
  • [図書] 中等地理教育内容開発研究-社会認識形成のための地誌学習-2014

    • 著者名/発表者名
      中本和彦
    • 総ページ数
      343
    • 出版者
      風間書房
  • [図書] アジア共通歴史学習の可能性2013

    • 著者名/発表者名
      土屋武志
    • 総ページ数
      220
    • 出版者
      梓出版社

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公開日: 2015-05-28  

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