研究課題/領域番号 |
23330261
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
土井 康作 鳥取大学, 地域学部, 教授 (20294308)
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研究分担者 |
鈴木 隆司 千葉大学, 教育学部, 教授 (30375597)
長島 正明 鳥取大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (30379656)
森山 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (40303482)
田口 浩継 熊本大学, 教育学部, 教授 (50274676)
有川 誠 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50325437)
島田 和典 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (50465861)
大谷 忠 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80314615)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 日本と英国 / ものづくり意識差 / 要因分析 |
研究概要 |
これまで,英国の児童生徒は,ものづくりの「器用意識」,「好き意識」,「計画を遂行出来る意識」などが有意に高いことが明らかにされている。この知見は,日本の小・中一貫の技術教育の教育課程の構築に有益な示唆を与えるものであった。しかし,この差の要因の解明には至っていない。このようなことから,本研究では,日本と英国における児童生徒のものづくりの意識差の要因を教育的及び文化的側面から究明することとした。 本年度は,(1)平成24年度の予備調査のデータ入力と解析:日本と英国のものづくり意識(器用・不器用),ユーザー視点意識の意識形成過程,自尊感情の変化の過程及びそれぞれの両国間の意識差を検討した。ものづくり意識(器用・不器用)の意識,ユーザー視点意識,自尊感情の全項目を統合し,ユーザー視点意識,自尊感情がものづくり意識について検討した。その結果,日本は他者意識や自尊感情が低く,両国が共通した意識として,つくることへの尊敬が高いことが分かった。そして,平成25年度の予備調査の質問項目に1項目(ナイフ使用の項目)を加え,60項目として本調査に臨むこととした。 (2)本調査の実施にあたって,各学校と綿密な打ち合わせを行い,質問紙調査を実施した。とりわけ英国の学校については,訪英し調査方法の説明を行うなどした。実施方法:質問紙調査法及びWebで同一質問内容の調査を実施した。実施期間:平成26年1月~26年3月末日。対象学年:小学3年~中学3年の児童生徒。協力校数:英国が小学校10校,中学校5校,日本が小学校16校,中学校11校。児童数の内訳:英国2,362名,日本6,471名。計8,833名の児童生徒。 来年度,これらの回収データを基に,日本と英国における児童生徒のものづくりの意識差の要因分析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
この度の日英の質問紙調査は,被調査者数が決めてであった。本年度は,日英の協力者の献身的な力により被調者数が英国2,362名,日本6,471名,合計8,833名の児童生徒のデータを得ることが出来た。データー数は,当初の日本と英国の児童生徒数をそれぞれ2800名程度,計5600名とした人数に,英国は目標値に若干足りないものの,各学年項目数の6倍程度の被調者数を得ており十分と言える。また日本は十分なデータを確保した。このように両国のものづくりの意識を比較するには適正な解析が出来ると考える。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は,日英の協力者の献身的な力により被調者数が英国2,362名,日本6,471名,合計8,833名の児童生徒のデータを得ることが出来た。データー数は,当初の日本と英国の児童生徒数をそれぞれ2800名程度,計5600名とした人数に,英国は目標値に若干足りないものの,各学年項目数の6倍程度の被調者数を得ており十分と言える。また日本は十分なデータを確保した。このように両国のものづくりの意識を比較するには適正といえ,このデータを基に,要因分析の統計解析を進めていきたい。
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