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2011 年度 実績報告書

社会系教科における発達段階をふまえた小中高一貫有権者教育プログラムの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 23330262
研究機関岡山大学

研究代表者

桑原 敏典  岡山大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (70294395)

研究分担者 工藤 文三  国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 初等中等教育研究部長 (30231096)
棚橋 健治  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40188355)
谷田部 玲生  桐蔭横浜大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30311137)
小山 茂喜  信州大学, 全学教育機構, 教授 (10452145)
吉村 功太郎  宮崎大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (00270265)
キーワード有権者教育 / 政治教育 / 社会科教育 / 公民教育
研究概要

本研究は、主に次の三つの柱によって構成されている。
(1)有意な主権者育成のための,児童・生徒の発達段階論とその発達を促す教育論の抽出
(2)小学校から高等学校までの有権者教育のカリキュラム・フレームワークの作成
(3)小中高において実際に使用可能な有権者教育のプログラムの作成
(1)については、政治的な問題や概念に対する子どもの認知の特質や変容を調査する方法について議論を重ねた。特に発達心理学の研究成果をふまえるために、心理学の専門家と何度も協議を重ね、調査の具体的な方法と調査のためのテキスト及び質問紙の作成に着手した。また、同様の研究を米国において行っている社会科の研究者(ワシントン大学:ウォルター・パーカー氏、ラトガース大学:ベス・ルービン氏)らとも意見交換を行い、政治教育のあり方等について貴重な意見をいただいた。
(2)については、明るい選挙推進協会の支援を得ながら、有権者教育について特筆すべき教材を開発している地域の取り組みについて調査を行った。また、米国の公民教育センターが開発しているプログラムについて担当者に実際に話を聞くとともに教材の特質や課題について分析を行った。さらに、米国において大学と高等学校が連携して実施している政治教育の実態を調査するとともに、その効果について学習者に聞き取り調査を行うとともに担当者と意見交換を行った。
(3)については、明るい選挙推進協会と各地の学校や教育委員会が連携して進めている取り組みを調査するとともに、そこで開発された教材やプログラムの分析を行った。また、米国で発行されている政治学習の教材を収集するとともに、その分析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、調査方法の検討と先行研究の分析・評価に重点をおいていたが、その目的はほぼ達成することができたと考えている。しかしながら、調査のためのテキストや質問紙の作成にとどまっており、試行にまでは至らなかったので「おおむね順調に進展している」と判断した。

今後の研究の推進方策

来年度からは児童・生徒を対象とする調査に取り組むとともに、カリキュラム・フレームワークの検討や教材開発にも着手しなければならない。これらを分担するワーキング・グループを研究組織の中に構築し、理論研究部を中心に各ワーキング・グループが効果的に活動できるような体制を整えていきたい。特に、グループの仕事の分担については当初の計画に固執することなく、状況に応じて柔軟に見直していくようにしたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 公民教育における教材開発能力育成の原理と課題-中学校社会科公民的分野の教科書分析を手がかりにして-2011

    • 著者名/発表者名
      桑原敏典
    • 学会等名
      日本公民教育学会
    • 発表場所
      愛媛大学(松山市)
    • 年月日
      2011-06-18

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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