研究課題/領域番号 |
23330264
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
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研究分担者 |
田中 智生 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00171786)
平瀬 正賢 長崎大学, 教育学部, 准教授 (00452855)
小野瀬 雅人 聖徳大学, 児童学部, 教授 (40224290)
吉村 宰 長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 准教授 (40314661)
千々岩 弘一 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 教授 (90163724)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 書字行動 / 学習活動 / 漢字 / ドリル |
研究概要 |
学習基盤を育成する毎日のモジュール学習の学習状況を、学習者個別に追跡した。条件は、下記の通り。1) 対象:長崎市立小学校3年生 A小学校(5回分):23人×2学級、B小学校(3回分):30人×1学級、C小学校(3回分):35人×1学級 2) 内容:漢字ドリルに関する学習(15分間のモジュール時間として)、教師の一斉指導 (以下①~④)の後の、児童の個別学習 ①当該漢字の字体、②当該漢字の読み、③ 当該漢字の用例、④当該漢字の筆順 3) 方法:電子黒板による提示と、通常の漢字ドリル帳に、デジペンで書字する。 4) 評価の観点 教師の指導内容に対して、それができているか、できていないかを前項2)の①と④に関して追跡。 以上の結果、下記のことがわかった。A小学校の場合、現状の指導で、45.9パーセントの児童は、つまずきなくドリル学習を行っている。一方、それ以外の児童には、何らかのつまずきがある。たとえば、下記のような個別状況が確認できた。① 教師の指導直後に、間違っている。② 教師の指導直後は正解だが、途中から間違っている。③ 多くの児童が共通してつまずく内容がある。 以上を下校時の宿題に反映させると、強固な学習基盤を育成する上で不可欠となる個人別のオーダーメイド学習が可能となるだろう。また、既習事項であっても、多くの児童がつまずく内容に関しては、さらなる追跡が必要である。 課題としては、デジペンのセッティングと解析を簡素化することによって、学習後のフィードバックを容易にすることである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
デジペンシステムを漢字ドリル用にカスタマイズすることに時間を要している。 現状のシステムで解析を行っているが、多大な時間と労力を要している。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の採取したデータ(3年生児童の個別の学習状況)を解析する。 そのことと、学力との連関を探り、カリキュラム開発に活用する。
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