研究課題/領域番号 |
23330270
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 真理 九州大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70274412)
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研究分担者 |
滝吉 美知香 岩手大学, 教育学部, 准教授 (00581357) [辞退]
井上 雅彦 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252819)
高原 朗子 熊本大学, 教育学部, 教授 (20264989)
片岡 美華 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (60452926)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 発達障害 / 自己理解 / 他者理解 / 生涯発達 / 心理教育 / 特別支援教育 |
研究実績の概要 |
発達障害のある児童生徒学生を対象とした特別支援教育において、以下の4つの観点から研究をすすめた。①「自己理解と他者理解の発達を対人関係づくりの核」とし、自己理解・他者理解の特性の把握、②その発達に対応した支援の実践的有効性の評価システムの解明 ③ある年齢段階のある発達障害へのある特性に対する一面的な支援に留まることなく、生涯発達的視点に立脚した時間的つながりや、家庭・学校・地域を含む多機関連携の視点にたった縦横の軸をつなぐ「真の」有機的支援のあり方の検討、④特別支援教育の真のねらいは、発達障害のある当事者を含め、すべての児童生徒学生が、多様な人々で構成される共生社会を担う一員として、グローバルな視野と人間性を備えた人材の育成であることをふまえ、周囲の子どもや人々を上述のような人材としていかに育成するかに関する実証的研究をすすめた。これらのうち今年度は、特に①③を中心にすすめた。①については、思春期・青年期の自閉スペクトラム症者における共感の特性について、対人恐怖心性と、恐怖を抱く人物への自己注視的認知過程のとりやすさとの関係性の観点から検討した。その結果、直接的な働きかけにより恐怖を抱く人物に自己注視的認知過程をとりやすいこと、それには彼ら/彼女ら自身が所属する集団で自由に振舞えていない意識の影響が示された。③については、PTSDと診断された自閉スペクトラム症者への心理臨床支援を事例としてとりあげ、医療機関・教育機関・心理支援機関の連携とともに、対象事例の自己の多面的な側面の統合によって、自身と自信の回復過程について考察した。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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