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2011 年度 実績報告書

重力崩壊型超新星親星の質量決定

研究課題

研究課題/領域番号 23340041
研究機関東京大学

研究代表者

土居 守  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00242090)

キーワード超新星 / 銀河 / 狭帯域撮像 / ファブリペロー分光器
研究概要

本研究の目的は重力崩壊型超新星の親星の質量分布を観測的に求めることである。手法としては、超新星の誕生した位置のごく近傍の可視・赤外線観測を行い、星団の年齢などから、星生成後の年齢に制限を与えるよう、面分光観測や撮像観測を行うことである。
面分光観測においては、ハワイ大学2.2m望遠鏡のSNIFS分光器による超新星出現位置付近の分光観測データの解析を行い、またGEMINI-N望遠鏡のGMOS分光器で観測を行った。また超新星の出現位置を正確に求めるための可視撮像観測をチリ・チャナントール山にあるminiTAO望遠鏡のカメラANIRを用いて実施した。分光・撮像ともに解析についてはほぼ完了し、大学院生が研究会で発表を行った。解釈については現在詳細を検討中である。また、チリ大学の研究者と共同で、赤外線における面分光観測提案を行い、VLTのSINFONI分光器の観測時間を得てキュー観測の実施を待っている。
狭帯域撮像については、可視ファブリペローカメラの製作を進めた。検出器冷却デュワーについてはほぼ完成し、光学系の設計、筐体と光学系支持部品の製作を行うとともに、既存の液晶エタロンの評価をおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

面分光の観測においてはUH2.2m,GEMINIに加え、VLTという8m級望遠鏡の観測時間の獲得に成功した。これは当初の期待以上である。UH2.2m,GEMINIでの観測結果については、解析をほぼ完了した。VLTも含め、これらの結果は大学院生の博士論文として24年度には発表できる見込みである。狭帯域撮像のためのファブリペロー分光器は、カメラ部分がほぼ完成し、全体の機械設計および主要部分の製作を終えることができた。試験観測は24年度になったが、装置の完成は24年度前半の見込みで、大きな問題はいまのところない。miniTAO望遠鏡での観測も順調に実施できた。

今後の研究の推進方策

面分光観測は、VLTの観測を行い、全体として面分光観測からの年齢の制限を求める結果を今年度中にまとめる。狭帯域撮像については、ファブリペローカメラの残り部分(望遠鏡インターフェース、ステージ、ガイダーなど)を完成させ、試験観測を北海道大学と協力し1.6mピリカ望遠鏡で実施し、順調であれば科学的なデータを今年度中に取得し始め、25年度には観測を完了できるようにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Integral field spectroscopy of supernova environments : mass andmetallicity of SN 1948B progenitor2011

    • 著者名/発表者名
      H. Kuncarayakti., M. Doi, G. Aldering, N. Arimoto, K. Maeda, R. Pereira
    • 学会等名
      日本天文学会2011年秋季年会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      20110919-22

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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