研究課題
本年度は、UH88望遠鏡SNIFSおよびGEMINI-N望遠鏡GMOSによる重力崩壊型超新星の出現環境についての面分光観測の成果をまとめ、査読論文2編としてThe Astronomical Journalに発表した(Kuncarayakti et al. 2013a, b)。その結果Ic型超新星が最も質量が大きく金属量の高い星団の環境に出現している可能性が判明した。一方で、質量が小さい、すなわち連星系をなすIb型・Ic型超新星の親星の存在可能性も示唆する結果を得た。また一部のII型超新星の親星は連星をなさないIb型やIc型の親星と同程度に大質量である可能性を指摘した。また、狭帯域撮像を可能とする装置LISS(Line Imager and Slit Spectrograph)を、北海道大学のピリカ望遠鏡(口径1.6m)に2013年7月に取り付け、2回目の試験観測に成功した。特にLISSの特長である可視光の長波長に感度の高いCCDを用いて[SIII]907nmでの狭帯域撮像等に成功し、また波長較正等にも重要なスリット分光モードの立ち上げにも成功した。さらに市販の一眼レフカメラを活用した望遠鏡ガイダーをたちあげ、長時間露出にも成功した。残念ながら観測時間の制限もあり、LISSを用いての超新星母銀河の観測までには至らなかったが、装置として一通りの完成をみることができた。成果については、2014年6月の国際研究会(SPIE)において発表をする予定である。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
The Astronomical Journal
巻: 146 ページ: id.31 14 pp
10.1088/0004-6256/146/2/31
巻: 146 ページ: id.30, 14 pp
10.1088/0004-6256/146/2/30