研究課題
初期宇宙の銀河中心で超巨大ブラックホールが誕生する瞬間を捉え,超新星残骸や銀河団などの宇宙大規模高温プラズマの衝突によって起こる高エネルギー粒子加速を探査するためには,微弱な天体の硬X線精密分光撮像が必要である.従来の検出器では,分光能力の不足や衛星軌道上の放射線による高いバックグラウンドが問題となり,その実現が阻まれていた.そこで私たちはSOI(Silicon-On-Insulator)技術を応用した日本独自のアナログ・デジタルICと厚いX線検出部を持つ一体型シリコンピクセルSOI検出器「X線SOIPIX」でこの困難を打ち破り,ワイドバンドX線分光撮像天文学を開拓する.今年度は下記の成果を得た.電荷有感アンプを備えたXRPIX3bの開発に成功した.XRPIX3のBPWの問題を解決し,17.8uV/eのゲインを得た.読み出しノイズ35eと6keVX線に対するエネルギー分解能320eV(FWHM)を達成した.
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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JINST
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Nuclear Inst. and Methods in Physics Research, A
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Suzaku-MAXI 2014: Expanding the Frontiers of the X-ray Universe, proceedings of a conference held 19-22 February, 2014 at Ehime University, Japan. Edited by M. Ishida, R. Petre, and K. Mitsuda
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Proceedings of the SPIE
巻: 9144 ページ: 914412-1 - 7
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