研究課題
最終年度となる平成27年度は研究実施計画にあるとおり、「すざく」衛星で観測した強磁場白色矮星の観測結果をまとめ、イタリア・シチリア島で開催された強磁場白色矮星の研究会にて、本テーマの基調講演を行った。さらに、イタリア・ローマで開催された Michael Groomsman 国際会議にて白色矮星に関する理論・観測研究者をあつめたセッションを開催し、議論を深めた。我々の研究をきっかけに、連星系だけでなく「単独」の強磁場白色矮星を対象にした研究が、エックス線だけでなく可視光から紫外線帯域の観測分野にも広がりつつあることを認識し、研究期間終了後も近隣の関連分野に展開されていく事が分かった。また、研究実施計画にあるとおり、エックス線観測衛星ASTRO-H「ひとみ」の解析ソフトウェアおよび較正データベースを整備するために米国NASAの研究者との研究打合せを密におこない、打ち上げ前の較正データとソフトウェアを完成させた。本研究期間の最後の平成28年2月には、ASTRO-H衛星は種子島から無事に打ち上がり、1ヶ月の初期観測を終わらせており、我々が開発した地上処理ソフトでプロセスをはじめている。テラ電子ボルトガンマ線望遠鏡CTA計画に関しては、大型望遠鏡の第一号機がカナリア諸島にあるMAGIC望遠鏡の近隣に建設が開始され、第二号機のための焦点面検出器の較正実験が進んでいる。この試験系は昨年度までに我々が構築したものがベースとなっており、平成27年度には第一号機用の焦点面検出器の較正実験の結果をまとめたデータベースをもとに、より性能を引き出すべく、数値シミュレーションを通じて、焦点面検出器の配置案を最適化した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Publications of the Astronomical Society of Japan
巻: 68 ページ: in press
The Astrophysical Journal
巻: 822 ページ: in press
Publications of the Astronomical Society of Japan,
10.1093/pasj/psv096
巻: 818 ページ: id.63, 11 pages
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The Astrophysical Journal,
巻: 815 ページ: id 44, 13 pages
10.1088/0004-637X/815/1/44