質量の起源と深い関わりを持つヒッグス粒子がCERNにて行われているLHC実験で発見された。本研究では,LHC実験にてヒッグス粒子がボトムクォーク対に崩壊する事象を探索した。統計的に有意な信号を観測することはできなかったものの,背景事象やボトムクォーク起源のジェット同定性能の理解を格段に向上させ,2015年から再開されるLHC実験において,目指す事象を発見できる確度を向上させた。 LHCのルミノィティ増強に備えたシリコン検出器開発においては,試験すべきセンサー等のビームテスト時に使用する検出器およびデータ収集システム一式の開発に取り組み,全体の80%程度まで完成させるに至った。
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