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2012 年度 実績報告書

超高エネルギー宇宙線の上空から観測のための近紫外線撮像望遠鏡の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 23340081
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

CASOLINO MARCO  独立行政法人理化学研究所, EUSOチーム, チームリーダー (10598163)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワード宇宙線 / 空気シャワー / 気球実験
研究概要

平成24年度は、昨年度に行った観測装置設計に基づき、焦点面検出器及び光学系の製作・構築を進めた。気球実験の責任機関であるCENS(French Space Agency)では、本実験のPhaseBへの移行が承認され、平成24年3月1日よりPhaseBを開始している。焦点面検出器に関しては、光電子増倍館に装着するUVフィルタBG3の製作や、焦点面検出器動作確認のための焦点面フレームの製作を行った。JEM-EUSOの国際組織の各国(フランス、イタリア、ドイツ等)は、焦点面検出器を構成するエレクトロニクス回路群・構造体フレームの製作を行った。エレクトロニクスは、光電子増倍管からの信号をAD変換するASIC回路、各ASICからデジタル信号を処理するFPGA回路、FPGA群を制御・データ処理するCPU回路に分かれる。これらの製作された部品群は、気球実験の責任国であるフランスで、統合作業が行われた。光学系に関しては、本年度4月~6月に行った空気シャワーを含む End to End シミュレーションでその性能を詳細に調べた結果、観測能力を最大化するためには、視野中心(0~3°)と周辺視野(3~6°)間での、集光スポットサイズのバランスを変化させる必要があることがわかった。この知見を反映させるため、光学デザインの再最適化を行った。このため、レンズ製作開始を3ヶ月遅らせることとした。本年度製作する予定であったレンズ2枚(ミドルレンズ、リアレンズ)の内、ミドルレンズの製作を行った。リアレンズに関しては、計画変更を行い、製作平成25年に行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

気球用光学系のデザインは、すでに昨年度完了したが、本年度4月~6月に行った空気シャワーを含むEnd to Endシミュレーションにより、詳細に調べた結果、観測性能を最大化するためには、視野中心(0~3°)と周辺視野(3~6°)での集光スポットサイズのバランスを変化させる必要があることがわかった。この知見を反映させるため、光学デザインの再設計を優先させ、レンズ製作開始を3ヶ月延期した。

今後の研究の推進方策

本年度製作する予定であったレンズ2枚(ミドルレンズ、リアレンズ)の内、ミドルレンズの製作を行った。リアレンズに関しては、計画変更を行い翌年度製作することとした。予定より3ヶ月の遅れとなるが、全体のスケジュールに対しては、問題とならない遅れである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 戎崎俊一 JEM-EUSO(123) 全体報告

    • 著者名/発表者名
      戎崎俊一
    • 学会等名
      日本物理学会 2012年秋季大会
    • 発表場所
      京都産業大
  • [学会発表] 戎崎俊一 JEM-EUSO(127) 全体報告

    • 著者名/発表者名
      戎崎俊一
    • 学会等名
      日本物理学会 第68回年次大会
    • 発表場所
      広島大学東広島キャンパス

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公開日: 2015-05-28  

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