研究課題
(1) 励起子分子からのカスケード発光によるもつれ合い光子対発生:昨年度までに,液滴エピタキシー法により格子整合系GaAs量子ドットを作製して,たいへん小さな励起子微細構造分裂を実現した。今年度は(111)A面上に作製した,高対称GaAs量子ドットについて量子もつれ光子対発生を実証し,世界最高レベルの忠実度86%を得た。(2) 光通信波長帯への拡張:液滴エピタキシー法をInP(111)A基板上のInAs量子ドット形成に拡張することに成功し,1.3~1.55μm帯のPL発光を確認した。これにより,光通信波長帯での高忠実度もつれ合い光子対発生の展望が開けた。(3) 多体系の束縛エネルギーのドット形状・ドットサイズ依存性の理論解析:昨年度までに,有限要素法による一電子状態の波動関数の算出と配置換相互作用の方法による解析を進めて,CdTe,CdS, CdSe等のII-VI族量子テトラポッドの電子状態を解析し,吸収スペクトルや蛍光スペクトルの実験観測値とよく一致する計算結果を得た。今年度はこれをII-VI族ナノプレートに適用して,実験結果をたいへん良く再現する解析結果が得られた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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