研究課題
基盤研究(B)
2008年に我が国において発見された鉄を含む超伝導体物質群(鉄系超伝導体)は、最高転移温度が56Kと極めて高く、その超伝導の起源に大きな興味が持たれていた。鉄系超伝導体の多くでは超伝導相に近接して反強磁性相が存在するため、初期にはスピン揺動媒介の超伝導と考えられていたが、軌道の自由度が本質的な可能性も示唆されていた。本研究で我々は軌道自由度の役割を明らかにすることを目的とした。結果として、常磁性スピン揺動の異方性は乱雑位相近似で説明が出来る一方で、結晶構造相転移温度以上で格子の局所的な歪みが観測された。この事はこの系の軌道自由度と密接な関係があると考えられる。その他123系等でも進展を見た。
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http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=80