研究課題/領域番号 |
23340165
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
今栄 直也 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (60271037)
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研究分担者 |
磯部 博志 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (80311869)
山口 亮 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (70321560)
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キーワード | コンドリュール / 全圧制御 / 気相反応 / 原始太陽系星雲 / カイネティックス |
研究概要 |
交付申請書には減圧炉の作成と出発物質の合成を当該年度の主な実施計画として記した。減圧炉の設置にあたっては、その周辺設備としてチラー、換気設備、および電源工事が新たに必要になったが、研究所の協力を得て、ほぼ完成させることができた。また減圧炉本体も同時に製造工程に入り、ほぼ予定通り進み、年度内に納入を済ませた。 さらに、減圧炉内で使用する実験に必要な難揮発性物質製の実験容器を設計し、業者へ製作発注した。 容器の材料として、モリブデン、アルミナ、および鉄の3種類を用いた。これにより、次年度以降の本賂的な実験に向け準備を整えることができた。 減圧炉で用いる予定の出発物質の合成については当該年度で予定していたが間に合わなかった。当研究課題が11月下旬に追加採択されたため、残された年度期間内に行うだけの時間を作ることが出来なかった。主な理由は、(1)出発物質の合成には、既設の雰囲気制御を用いるが国立極地研究所の立川移転後に運転を行っておらず、装置の立ち上げに時間を要すること、(2)この間には研究所業務を優先する必要が高かった、ことである。 しかしながら、実験計画については練ることができ、減圧炉を用いる実験の焦点をある程度定めることができた。すなわち、当実験は、1気圧下での雰囲気制御下でこれまで多数行われてきたコンドリュール形成実験を中真空下で行うことにその重要性がある。これはこれまでに行われていない条件での実験である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
追加採択であったために12月より準備を始めた。実験装置が入ったのが3月末であり、実験は準備が整っていない。所内業務も多いため、予定したエフォートを十分使えないのも一因である。
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今後の研究の推進方策 |
装置はほぼ完成し、実験の指針も出来たので、次年度以降に研究所業務および南極観測業務の合間に時間を作り最大限実験を行うことが今後の推進方策である。
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