超高強度レーザー装置を用いた相対論的電子陽電子プラズマの研究をリバモア研の実験家H. Chenと行い陽電子発生の最適化などおこなった。理論・シミュレーション手法によりその役割を遂行した。実験は阪大のLFEX超高強度レーザーを用いておこない、論文化した。同時に、Chen博士の方法では対生成の効率が極めて悪いためプラズマのサイズがデバイ長程度にしかならないことから、近未来の24-26ワットのレーザーによる真空崩壊の物理、特に非線形QED効果について理論研究を行った。真空崩壊では約30%程度のレーザーエネルギーが対生成に使われる可能性があり、ガンマ線バーストなどの模擬実験が可能となることを示した。
|