整数列によるシンボリック表現(ストリングス)を用いた、高次の励起演算子を含む結合クラスター理論の方程式の導出を自動化、整数列の並び替えによる最適化を含む計算プログラムの自動生成を行った。また、四成分相対論によるMP2-F12法と拡張された論理推進演算子によるMP3-F12法の開発を行った。これらを大規模分子系に適用するために、分子求積法に基づくF12法の超並列アルゴリズム実装を行い、イオン化ポテンシャルを高精度で見積もる露わに電子相関を考慮したダイソン方程式と制約エネルギー分母法へと拡張した。任意の励起状態を高精度に計算するための有効ハミルトニアンによる量子モンテカルロ法の研究も進めた。
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