本研究では、キラルCT錯体の不斉光反応において、特異な波長効果の一般性の実証並びにメカニズムの解明を行った。実例として、2つの分子間反応系と1つの分子内反応系を提案し、3つすべての系でエキシプレックスとは異なる「励起CT錯体」の関与が検証できた。これらの成果は、3報のJ. Am. Chem. Soc. 誌(Impact Factor = 11.4) に発表、GRC Photochemistryをはじめとする複数の国際学会での招待・依頼講演の機会を得、Chem. Soc. Rev. 誌 (Impact Factor = 24.9) に総説として発表する機会を得たことなどに要約できる。
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