シトシンからウラシルへの点変異の際の鍵反応と考えられる脱アミノ化をより緩和な生理的条件下で進行させるため、生理的条件下で、全て光操作のみで細胞内RNA 上のシトシンからウラシルへのピンポイント変異を制御する今までにない分子システムの開発を目指している。超高速光架橋剤であるシアノビニルカルバゾールを含む人工核酸の可逆的なmRNAへの光架橋反応を利用する際に、細胞内にも存在する化学物質である各種ジアミン類を添加させることで、生理的条件下でも脱アミノ化が進行することを見出した。本成果を発展させることで、化学的な手法による細胞内での正確な分子操作がさらに期待される。
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