緑膿菌由来の走化性シグナルトランスデューサーであるAer2が、ヘムをセンサー部位とする新規な酸素センサータンパク質であることを見出した。Aer2の結晶構造解析に成功し、センサードメイン中に存在するヘムに結合した酸素分子と遠位ヘムポケットに存在するTrp283との間で形成される水素結合が、Aer2による酸素分子センシング、ならびに分子内シグナル伝達に重要な役割を果たしていることを明らかにした。 また、ヘム分子センサータンパク質として機能する、新規な転写調節因子HrtRを見出し、その結晶構造を明らかにするとともに、HrtRによるヘムセンシング、およびヘムによる機能制御の分子機構を明らかにした。
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