研究課題
基盤研究(B)
X線自由電子レーザーからのフェムト秒パルスの時間幅を決定するために自己相関器の研究を行った。自己相関器に必要な2光子過程として、内殻2重イオン化をクリプトンで、また、2光子吸収をゲルマニウムで、それぞれ観測することに成功した。内殻2重イオン化で得られた蛍光X線スペクトルを解析し、パルス幅を2.5 fsと見積もった。また、ゲルマニウムのK殻での2光子吸収が、L殻での1光子吸収と競合していることを発見した。この競合過程を取り入れて解析することで、2光子吸収のパルスエネルギー依存性を再現し、2光子吸収断面積の見積りに成功した。このために自己相関器で利用するためには、強度に上限があることが判明した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) 備考 (2件)
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