研究課題/領域番号 |
23360047
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
田中 久陽 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (20334584)
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研究分担者 |
徳田 功 立命館大学, 理工学部, 教授 (00261389)
福田 弘和 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90405358)
千葉 逸人 九州大学, 数理学研究院, 准教授 (70571793)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 発振器(振動子) / 注入同期 / 変分解析 / CMOS 発振回路 / 概日リズム制御 / genetic algorithm |
研究概要 |
本研究の目的は,実用上重要な発振器(振動子)とその集団に対し,最適同期・引き込み制御の理論と設計アルゴリズムを系統的に開拓し構築することである。以下の内容が当該年度に実施された。 (i) 単一の振動子に対し,変分解析をベースに同期・引き込み最適化アルゴリズムを系統的,網羅的に構築した。基礎理論として,環境雑音が無視出来る場合と,出来ない場合において,それぞれ新規な枠組みを開拓し,また新規なgenetic algorithmの構築も並行して行った。その結果,画期的な成果が得られ,特許出願,一流誌での出版への準備が進んでいる。 (ii) さらに,すでに現時点までに得られている理論的成果ならびに予備的な実験結果を段階的に発展し,(1) ベースバンド通信等で重要となる注入同期回路の引き込み能力最適化設計ならびに,(2) 医療品等の生産に重要となる遺伝子組み換え(GM)植物の概日リズムの最適(高効率)引き込み制御において理論と実際の首尾一貫した体系を構築すること,を推進した。 以上の結果を一流誌に発表するための作業が進められている。当該年度には,これらの成果発表として,ワシントン大学セントルイス校での特別招待講演を行い,そこで新たな研究協力者を得ることができた。この研究協力者とは共著で論文を執筆し,現在PRL誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に先だち,十分な下準備が行なわれており,特に前年度はワシントン大学セントルイス校の研究者と共同研究作業を遂行することが出来,その結果を一流論文誌に投稿済みである。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の最終年度にあたり,理論的側面での進捗が著しい現状を踏まえ,これを応用に展開する研究を強化したい。そのために,応用分野に経験のある研究協力者をむかえ,成果発表にむけた努力を行いたい。
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