本研究は、冗長筋骨格系を有する人およびロボットの運動制御や運動支援を「筋シナジー」という1つの共通概念で解釈し、筋シナジーの抽出/予測をもとに「人と機械の融合」を実現しようとするものである。冗長筋群の活動を運動タスク固有の筋シナジーと関連付けることによって、①身体の運動制御モデル(中枢で生成される運動指令が筋シナジーを介して多くの筋群の活動指令に変換されるモデル)を確立するとともに、②マスタ(人)の運動意図をリアルタイムに読み取り、スレーブ(機械)への運動指令に自動変換する「人と機械をつなぐ知的情報処理システム」を開発した。
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