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2011 年度 実績報告書

風力と水素を核とするエネルギークラスターの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23360117
研究種目

基盤研究(B)

研究分野 電力工学・電力変換・電気機器
研究機関北見工業大学

研究代表者

田村 淳二  北見工業大学, 工学部, 教授 (40171897)

研究分担者 高橋 理音  北見工業大学, 工学部, 准教授 (60301975)
キーワード風力発電 / 電気分解 / 水素製造 / 独立系統 / オフショアウィンドファーム
研究概要

今年度における研究成果を以下に列記する。
1.解析対象システムの1形態としてオフショウウィンドファームを想定し、HVAC送電で陸上系統に連系される場合に関して、解析モデルをPSCAD上に構築し、発電機・変換器・送電設備の損失分を考慮した効率算定のための計算法を構築した。
2.小規模スタンドアローンシステムとして個別住宅を想定し、風力発電機・蓄電装置(電気二重層キャパシター)・インバータおよび制御器から成るシステムをシミュレータ上に構築し、キャパシターの切り替え方法等に関する基礎的な検討を行った。
3.PMSG形風力発電機と電解槽から成るスタンドアローンシステムをシミュレータ上に構築し、発電機側PWMインバータによるMPPT運転、電解槽側チョッパによる水素製造システムの基本的な制御系の検討を行い、その有効性に関する検討を行った。
4.既設の小型風力発電機実験システムをベースとして、実機と同じ応答を与えるシミュレータをMATLABベースのDSP内に構築する検討を行った。これは、実機では実際に実験できないような条件に対するシステムの応答を解析するためのものであり、実際に交流系統側短絡故障を対象として解析を行い、良好な結果が得られることを確認した。
以上様々な形態での発電システムを対象として検討を行ったが、これらはいずれもより詳細なシステムを構築して解析を進める際の基礎となるものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

解析対象として、オフショアウィンドファーム、個別住宅、電解槽併設スタンドアローンシステムを取り上げて、その解析モデルをPSCAD上に構築済みであり、モデル構築の点で問題はない。また、小型風力発電機実験設備に対しても、シミュレータ構築を含めて実験的検討を行っており、概ね順調に進んでいると判断する。

今後の研究の推進方策

3つの検討対象、つまり1)電力系統に連系された風力発電所、2)風力発電所を含む離島系統、3)完全なスタンドアローンシステム、に対する解析モデルを前年度の結果を基礎としてPSCAD上に構築し、それぞれ水素製造システム制御系の設計、蓄電装置サイズの最適化検討、系統周波数変動特性の検討を進める。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 高圧交流送電方式を用いた洋上ウィンドファームの各種発電機構成の特性比較2011

    • 著者名/発表者名
      稲葉直也, 高橋理音, 田村淳二, 木村守, 小村昭義, 武田賢治
    • 学会等名
      電気学会回転機研究会(RM-11-125)
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2011-10-27
  • [学会発表] 独立設置型風力発電システムにおける水電解型水素製造のための電力制御方式2011

    • 著者名/発表者名
      渡部大智, 高橋理音, 田村淳二, 武田賢治, 木村守, 小村昭義
    • 学会等名
      電気学会回転機研究会(RM-11-127)
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2011-10-27
  • [学会発表] 住宅用風力発電システムにおける電力利用向上のためのキャパシタユニットの開発2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤潤, 高橋理音, 田村淳二
    • 学会等名
      電気学会回転機研究会(RM-11-128)
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2011-10-27
  • [学会発表] 風力発電システム制御装置の効率的な設計開発手法の一考察2011

    • 著者名/発表者名
      若林尚人, 高橋理音, 田村淳二, 相永俊祐, 相馬憲一, 武田賢治
    • 学会等名
      電気学会回転機研究会(RM-11-134)
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2011-10-27

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公開日: 2013-06-26  

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