研究概要 |
磁歪式発電デバイスにおいて,シンプルで安価,変換効率30%,電力密度50mW/cc,高い耐久性と実用化に耐えうる構造を確立した。この2mmx0.5mmx12mmの磁歪素子を利用する小型デバイスを試作,上記の特性を実証した。現状,365Hz,5Gの振動下で6.6mWの出力である。 錘を付加した小型発電デバイスにおいて加振機を用いた自動車の模擬振動下での発電特性を検証し,主となる周波数が13Hz~17Hzの間で変化する振動において,6マイクロワットの発電量を確認した。同時に,周波数帯域を広帯域化する方法として多共振機構を試作し,この効果,1,2,3次の共振周波数を低域化,この共振点で効率よく発電が行えることを実験にて実証した。 小型発電デバイス(上記の改良前)とスイッチ構造を組み合わせたシステムにおいて,指でボタンを押す動きで発電動作する電池フリー無線センサシステムの試作を行い,この実現性を実験にて実証した。現状,2回のボタン操作が必要であるが,これは改良にて1回になり,十分実用化できる。 構造体に貼り付ける発電デバイスを考案し,試作によりその発電特性を検証した。結果,磁気バイアスの適切な付加にて所望の電力量が発生することを実験にて実証した。
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