研究課題/領域番号 |
23360133
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
安達 定雄 群馬大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10202631)
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研究分担者 |
中村 俊博 群馬大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90451715)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 蛍光体 / 多孔質シリコン / ナノワイヤー / ランダムレーザー / 陽極化成法 |
研究概要 |
研究初年度では、化学的手法によう多孔質Siの作製から、HFにKMnO4酸化剤を添加することにより偶然発見した、K2SiF6:Mn4+赤色蛍光体の発光諸特性について詳細な理論的、実験的解析を行った。この赤色蛍光体の最大の特徴として、高性能蛍光体が極めて安価に合成可能になることが上げられる。“高性能蛍光体”は、具体的には、i)外部量子効率が極めて高く(約40%)、ii)青色LED励起で最大の赤色発光強度、iii)高温での温度消光が少なく、かつiv)「希土類元素フリー」が上げられる。今年度は、初年度の実績を踏まえ、Mn4+賦活赤色蛍光体のK2XrF6やNa2ZrF6だけでなく、Cr3+賦活したGa2O3赤色蛍光体も開発し、それらの物性を調べた。また、SnドープNaCl蛍光体やCe3+とMn2+を共賦活したCaCO3蛍光体も作製し、これらの蛍光特性を調べた。さらに蛍光体の母体材料を意識して、SnO2の基本物性も調べた。さらに、蛍光体としての多孔質シリコンの新しい作製方法である非電源印加陽極化成法を開発し、諸特性を調べた。そして、多孔質シリコンだけでなく、多孔質シリコン微粒子やシリコンナノワイヤー、光源としてのZnOランダムレーザの諸特性も調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
前年度と同様、研究者の熱意と向学意欲に富む研究室学生のおかげ。特に研究者は、平日だけでなく祝日にも研究課題と向き合い、また土曜日及び日曜日も学術論文執筆の努力が実った結果と言える。さらに、大学院生だけでなく学部学生の行っている研究成果を積極的に国内外に発表することで、日本の大学の学術水準の高さがアピールできた。
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今後の研究の推進方策 |
前年度と同様、研究が順調に進展しているので、特記すべき問題点などはなく、よって対応策も不要である。ただし、これも昨年度度同様であるが、大学の研究はどうしても真理の探求を意識しすぎて、「基礎」に重点がおかれやすい。「基礎」が重要なことは勿論、企業に積極的に働きかけ、「応用(実用化)」を強く意識した研究も進める。そのための研究設備の充実にも努力する。
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