• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

360°全周表示可能な超多眼立体ディスプイの実現

研究課題

研究課題/領域番号 23360148
研究機関東京農工大学

研究代表者

高木 康博  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50236189)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワードディスプレイ / 電子デバイス・機器 / 立体表示 / 全周表示 / カラー表示
研究概要

(1) システムの高機能化:本研究で提案する方法は、複数の高速プロジェクタを用いて全周立体表示を実現する。そのため、従来のプロジェクタアレイ型に比べて、圧倒的に少ないプロジェクタ数で全周立体表示を可能にした。また、従来の高速プロジェクタ型に比べて、色再現性の向上、視点数の増加、回転数の低減を実現した。本年度は、複数のプロジェクタを利用できることを用いて、垂直視差を実現し、水平垂直に視差をもつフルパララックス型の全周立体表示を実現した。フルパララックス型の全周立体表示は、アイトラッキングを用いた実現例はあるが、光学的に実現した例は過去にない。
(2) 省エネルギー化:高速プロジェクタの光源をRGB-LEDに変更し外部変調を可能にすることで、必要な視点位置にのみ立体像を表示することを可能にし、省エネルギー化を実現した。
(3) 色再現性の向上:昨年度までに3台の高速プロジェクタを用いてカラー表示を実現した。階調表現には誤差拡散法を用いていた。本年度は、階調表現にビットプレーン分解を用いて、階調表現性を高めた。そのために、高速プロジェクタのRGB-LED光源をPWM変調し強度変調を可能にした。各色3ビットで512色のカラー表示を実現した。
(4) 効果的な応用分野:全周立体表示では、異なる方向に異なる立体像を表示できる。そのため、異なる場所にいる観察者に異なる立体映像を表示することができる。4方向にいる観察者に対し、異なる4つのコンテンツを表示することを可能にした。
(5) 将来のシステム検討:提案システムは、回転スクリーン下方からの映像を投影することで、回転スクリーン上の表示装置をなくすことができるので、透過型スクリーンの実現方法について検討した。また、回転スクリーンの簡略化を可能にするために、収束光線による立体表示のみでなく、平行光線、発散光線による全周立体表示の実現を試みた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Generation of 360-degree color three-dimensional images using a small array of high-speed projectors to provide multiple vertical viewpoints2014

    • 著者名/発表者名
      Y. Takaki and J. Nakamura
    • 雑誌名

      Opt. Express

      巻: vol. 22, no. 7 ページ: 8779-8789

    • DOI

      10.1364/OE.22.008779

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of Super Multi-View Displays2014

    • 著者名/発表者名
      Y. Takaki
    • 雑誌名

      ITE Trans. MTA

      巻: vol. 2, no. 1 ページ: 8-14

    • DOI

      10.3169/mta2.8

  • [雑誌論文] 少数高速プロジェクタアレイを用いた全周立体ディスプレイにおける異なる光線状態での立体表示2014

    • 著者名/発表者名
      平山翔,高木康博
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会技術報告

      巻: 38-11 ページ: 11-14

  • [雑誌論文] 少数高速プロジェクタアレイを用いた全周立体ディスプレイにおけるビットプレーン分解を利用した階調表現2014

    • 著者名/発表者名
      高橋俊樹,高木康博
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会技術報告

      巻: 38-11 ページ: 15-18

  • [雑誌論文] Vertical parallax added tabletop-type 360-degee three-dimensional display2014

    • 著者名/発表者名
      Y. Takaki and J. Nakamura
    • 雑誌名

      Proc. SPIE

      巻: 9011 ページ: 901108-1-5

    • DOI

      10.1117/12.2042410

  • [学会発表] 少数高速プロジェクタアレイを用いた全周立体ディスプレイにおける異なる光線状態での立体表示2014

    • 著者名/発表者名
      平山翔,高木康博
    • 学会等名
      映像情報メディア学会立体映像技術研究会
    • 発表場所
      農工大、東京
    • 年月日
      20140306-20140306
  • [学会発表] 少数高速プロジェクタアレイを用いた全周立体ディスプレイにおけるビットプレーン分解を利用した階調表現2014

    • 著者名/発表者名
      高橋俊樹,高木康博
    • 学会等名
      映像情報メディア学会立体映像技術研究会
    • 発表場所
      農工大、東京
    • 年月日
      20140306-20140306
  • [学会発表] Vertical parallax added tabletop-type 360-degee three-dimensional display2014

    • 著者名/発表者名
      Y. Takaki and J. Nakamura
    • 学会等名
      IS&T/SPIE Electronic Imaging, Stereoscopic Displays and Applications XXV
    • 発表場所
      Hilton San Francisco, San Francisco, California
    • 年月日
      20140202-20140206
  • [学会発表] 少数高速プロジェクタアレイによるテーブル型全周立体ディスプレイにおける垂直視差の実現2013

    • 著者名/発表者名
      中村淳也,内田茂樹,高木康博
    • 学会等名
      3次元画像コンファレンス2013
    • 発表場所
      早大、東京
    • 年月日
      20130704-20130705
  • [備考] 立体の新応用【全周立体表示】

    • URL

      http://www.tuat.ac.jp/~e-takaki/research/new_value.html

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi