研究課題/領域番号 |
23360157
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
徳田 崇 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (50314539)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | CMOS / 体内埋め込みデバイス / 血糖値計測 / バイオチップ / 糖尿病 |
研究概要 |
グルコース濃度を継続的に計測するため、CMOS チップ表面の計測回路の開発と最適化を行った。過酸化水素電極として、Ptベースのものを利用した。CMOSチップ上に形成可能なPtバンプ電極に、グルコースオキシダーゼを担持させた高分子コーティング膜(PHEMA膜)を形成した。CMOSイメージセンサにおける光検出回路である、アクティブピクセルセンサ回路を電気化学計測に応用した回路を提案し、その計測機能を確認したところ、通常の電気化学アンプ回路(ポテンショスタット回路)では計測できない微小なグルコース酸化による電流の計測に成功した。また、光給電のためのフォトダイオードテストデバイスの試作を行い、機能評価を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究前半の最重要項目であるCMOSチップ上の微小回路によるグルコース計測の原理に目途を得ており、目標とするデバイスの基本機能の一つについてある程度、達成の見通しが立ったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後、ワイヤレス機能の実現に注力する。平成25年度は、給電方式の検討をさらに進めるとともに、パルス変調方式をベースとする信号出力について、方式、チップ搭載回路、周辺システムの研究開発を行っていく。
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