研究課題
CMOS集積回路ベースのマイクロセンサによるグルコース計測について、計測手法の最適化を行った。これまで試行していた電気化学的計測に加え、グルコース応答性蛍光ハイドロゲルを利用した光学的測定法について基礎特性を検討した。その結果、計測安定性、再現性など優れた計測性能を示した。本研究の目的を鑑み、今後はグルコース応答性ハイドロゲルを用いた計測原理を第一選択とすることとした。生理食塩中でのグルコース計測の機能評価の後、チューブ状のデバイスを試作し、動物実験による計測機能の実証を試みた。ラット耳に埋め込んだセンサデバイスにより、細胞間質液のグルコース濃度計測に成功した。
2: おおむね順調に進展している
グルコースの計測について、当初想定した程度の性能実現の目途が立った。また小型化についても、現状で直径2mmでの計測機能確認に加え、直径1mmでの実装にも成功した。
グルコース計測の基本機能について目途が立っており、今後は特にワイヤレス駆動と完全体内埋め込みの実現に注力して研究を進める。
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