研究課題
CMOS集積回路マイクロセンサチップ、グルコース応答性蛍光ハイドロゲル、励起光源LEDおよび蛍光フィルタを集積化した生体埋め込みグルコースセンサの構造および実装プロセスを最適化した。その結果、生体埋め込み(in vivo)での機能検証において、これまであった計測遅れを大幅に改善し、従来技術である自己血糖測定と同程度の遅れにまで短縮することに成功した。また、in vitro(生体外)での長期動作試験を実施し、少なくとも150日間の生理食塩水中での計測機能の維持を確認した。
2: おおむね順調に進展している
生体埋め込みでのグルコース計測において、直径約1mm、長さ6mmのデバイスでの、充分な応答速度での測定を実現した。また、従来の連続血糖測定技術(CGMS)と比較して長い、150日の錬即動作が可能であることが確認でき、潜在的な長期運用の可能性を確認することができた。
H27年度は、計測デバイスのワイヤレス化に注力する。極小太陽電池デバイスによる光給電のためのエナジーハーべスティングチップの開発を行い、光駆動の達成を目指す。また、信号の送信についても基礎検討を行い、基本機能を搭載したチップを設計・試作する。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 3件)
Biomedical Optics Express
巻: 5 ページ: 3859-3870
10.1364/BOE.5.003859