ブロードバンド移動通信システムを広く導入する上の問題の解決策として、伝送損失が小さい光ファイバ無線(ROF: Radio over Fiber)を用いた簡易な前進基地局の導入が期待されている。しかし光ファイバ前進基地局を新世代ブロードバンド移動通信システムで用いる場合、電気光変換器の非線形によってマルチキャリア無線信号が歪むという技術課題があった。また、前進基地局へ光ファイバを介して電力を供給する可能性について検討する必要があった。本研究では包絡線パルス変調送信による光無線信号伝送方式と光ファイバ給電による電力供給前進基地局構成法を提案し、その性能を解析および実験で確認した。
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