研究課題
がん温熱治療(ハイパーサーミア)は、患者負担が軽微な治療法である。腫瘍部に集約させた磁性ナノ粒子を外部交流磁界で発熱させる方法が有望であるが、体内に集約可能な低濃度で十分な発熱を得ることができないという課題がある。低磁界強度で高効率に発熱する磁性ナノ粒子の開発が急務である。磁性ナノ粒子の発熱機構を明らかにするために、磁気特性と発熱特性の測定手法を確立することを研究目的とした。また、磁性ナノ粒子を添加した培養細胞の形状像に加え、走査プローブ顕微鏡を用いた高感度磁気像により磁性ナノ粒子の位置を特定する観察評価法を検討した。平成25年度は、走査プローブ顕微鏡を用いて磁性ナノ粒子を添加した細胞の形状像と磁気像を観察するとともに、位相差・蛍光顕微鏡による培養過程の細胞観察を行った。得られた成果を以下に示す。(1)画像解析から磁性ナノ粒子の二次粒径と、細胞内外かの区別を含むその分散状態を評価することに成功した。(2)磁性ナノ粒子を添加した細胞の観察から磁性ナノ粒子の局在などに関する知見を得た。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (16件) (うち招待講演 2件)
IEEE Transactions on Nanotechnology
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Journal of Nanoparticle Research
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