橋桁まわりの飛来塩分挙動と付着量を評価するために,3つの特色を有する風洞実験法を開発した。[1]粒子発生器を風洞の吸い込み口上流に設置し,ファンで攪拌させることにより,塩分粒子が高い均一度で混合された気流を生成する。[2] 高速度カメラで撮影したビデオ画像の1フレームごとに,ピクセルの輝度値を濃度値に換算して,濃度分布の空間的・時間的変化を定量化した。[3] 供試体表面の各部位にろ紙を貼付し,ろ紙を精製水の中で撹拌して溶け出た塩化物イオン量を測定する。 塩分粒子濃度の移流拡散解析を実施し,乱流拡散係数を用いること,移流流速は3次元非定常数値流体解析によって求めること,という知見を得た。
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