研究課題/領域番号 |
23360272
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研究機関 | 国土技術政策総合研究所 |
研究代表者 |
木内 望 国土技術政策総合研究所, 都市研究部, 室長 (80251346)
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研究分担者 |
藤岡 啓太郎 国土技術政策総合研究所, 都市研究部, 室長 (50634359)
阪田 知彦 国土技術政策総合研究所, 都市研究部, 主任研究官 (80370708)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 都市計画・建築計画 / 都市整備 / 交通工学・国土計画 |
研究概要 |
1-a 海外における計画代替案策定と社会経済シナリオ設定の事例調査: 平成23年度の米国に引き続き、英国を中心とする欧州の都市計画策定において、複数の計画代替案を設定してその比較・評価を行っている事例等について、現地にて担当の職員やコンサルタント、研究者にヒアリング調査を行った。英国西イングランド大学においては市街地レベルでの開発パターンについて、ケンブリッジ大学では都市の拡大局面での都市構造の代替案、カーディフ市においては都市の拡大局面での新規開発地の選択の検討、オランダ南ホランド州の事例においては交通・土地利用等の分野毎の検討の事例が調査できた。また、ドルトムント大学元教授より、省CO2達成のための自動車燃料等の価格政策と都市構造代替案の考え方についてアドバイスを得た。 1-c 日本の実都市を対象とした計画代替案策定のケーススタディと都市タイプによる標準化: 国内や海外における代替案設定事例の収集結果をまとめ、1都市の場合と都市圏での場合とに分けて整理・比較した。その結果、市街地縮小の事例の検討が不足していることが判明したので、次年度に補充調査を行うこととした。 2-c 都市特性データベースを用いた都市タイプ分類と指標の改良: 市街地形態を示す指標として、既存の統計データを元にした市街地の連担性とコンパクト性の指標について、複数市町村にまたがる場合や複数拠点を考慮した場合にも対応できるように、算定手法の改良を行った。 2-d 理想的な都市モデルデータセット生成ツールの開発とケーススタディによる実用性検証: 都市モデルデータセットを条件設定に基づき計算機上で生成できる簡易なツールの作成に向けた検討を行い、データ作成においてこれまで手作業で行っていたデータ加工作業について、作業効率化のために一部を自動化するためのツールを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一部の項目について、後れを生じているものや追加調査が必要なものがあるが、想定以上の成果を得ているものもあり、全体としては順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
市街地縮小の場合の代替案設定事例について海外人口減少都市を対象とした補充加調査を行う。その他の点も含めて、平成25年度の交付申請書に記載した研究実施計画に従って進める。
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