研究課題
下記①~②のサブテーマ研究を系統的に実施して、新規なセラミックス製ガス分離膜の創製研究を実施した。①H2、CO2親和性を付与した新規セラミックス分離膜の合成開発:本テーマで対象とした多元素系アモルファスセラミックスの一部の材料系では、従来には無い可逆的な水素との反応性を示すことを見出した。また、この材料系を薄膜化することで、水素の選択的な透過率の向上を観察することができた。一方、CO2分離を目的とした分離膜材料開発研究では、CO2の反応サイトを種々検討して、より高いCO2親和性を有するハイブリッド材料の合成に成功した。②ガス透過抵抗の低減化を目的とした高気効率中間層/基材の合成開発:今年度は、アルミノシリート系プレカーサーに、ケイ素系ポリマーや天然原料を利用して、結晶化と多孔質構造制御を検討した。その結果、多孔質構造形成に有効なプロセス条件を見出した。また、ポリマープレカーサー法を利用した窒化物系材料を対象にした多孔質構造制御に関しても基礎的な知見を得た。③分離膜・基材のガス透過特性と機械的特性評価:昨年度に引き続き異方性の高い板状アルミナを出発原料に利用して、多孔質構造制御を検討した。板状アルミナの結合相として用いる有機金属前駆体を種々検討して、高いガス透過特性とともに、比較的高い強度を有する板状アルミナ系多孔体の合成に有用なプロセス条件を見出した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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