本研究では、結晶磁気異方性を利用して、b軸に沿って0.26 × 0.57 nm、c軸に沿って0.67 × 0.70 nmの細孔を有するモルデナイトと、c軸に沿って0.71 × 0.71 nmの一次元細孔を有するL型ゼオライトの磁場配向挙動を初めて明らかにし、静磁場印加プロセスによってb軸が優先的に配向したモルデナイトおよびc軸が優先的に配向したL型ゼオライト配向体の作製に成功した。さらに、組成制御が施された反応溶液中での水熱処理によって配向体が配向状態を維持しながら緻密化することを明らかにした。
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