本研究では、アモルファスFe-B粒子に着目し、クロスリンク処理などの表面処理法、高充填化、高電気抵抗化の観点から、そのポリマー複合体を作製して電磁波吸収特性を調べた。その結果を以下に示す。1)直接還元法によりアモルファスFe-B粒子(AFBS)が得られ、混合またはクロスリンク処理などにより作製したポリマー複合体は、従来材より高い比透磁率、ノイズ抑制特性、電磁波吸収特性を示す。2)さらに微細なAFBSナノ粒子、NiZnフェライトナノ粒子と混合させることによって磁性粒子の充填率が増加し、さらに高特性が得られる。3)AFBS粒子の磁性酸化物コート法として、フェライトめっきに可能性がある。
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