質量分析計つき超高真空材料試験装置に高速度マイクロスコープを配置することによって、水素脆化が懸念される水素エネルギー構造用金属材料の脆性破壊時に放出される水素を動的に検出できる新たな計測システムの開発に成功した。水素環境におかれた7075アルミニウム合金が水素の関与で粒界破壊を生じる際の粒界き裂の伝播に関与する水素の情報を取り出すことが可能になった。また,SCM435鋼においては、破壊時に放出される水素が原子状水素と分子状水素の両方の放出が生じていることや、破面からの水素放出がひずみ速度依存性をもつことなど、を明らかにした。
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