粒子と壁の繰り返し接触による摩擦帯電を評価する新しい手法を理論的および実験的に検討した。粒子帯電を定式化するためにコンデンサーモデルを適用した。実験では,振動板の上に粒子を供給し,その表面を移動させたのち,粒子の電荷をファラデーカップで測定した。粒子の挙動は,ズームレンズを取り付けた高速度カメラで観察した。振動板を移動した距離あるいは粒子と壁の接触回数の関数である粒子帯電のプロファイルは,平衡と緩和に関係するふたつのパラメータによって決定される理論とよく一致した。また,粒子帯電の特性は,外部電場によって得られたパラメータの値で十分に評価できた。
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