研究課題
研究1)セルフリーデバイスの完成系の開発:心臓弁など内部に複雑な3次元形状を有する場合には外周にできた結合組織から内部に埋め込まれた基材を取り除くことは困難である。そこで、結合組織内部から基材を分解しながら取出せることができる組立式心臓弁作製用基材の作製を行った。ヤギの皮下に埋め込み、2ヵ月経過した時点で摘出し、形成した弁組織を破損することなく内部基材を取り除くことができた。研究2)生体外機能の評価:これまでに生体組織体の機能評価を行うために生体の生理条件を模擬できる拍動流回路を設計している。ハイスピードカメラによって心臓弁の開閉状態の観察を行い、良好な稼働性を認めた。また、連続的に流量を計測することで、10日以上に渡って動脈環境下において弁の機能が維持できることを示すことができた。研究3)動物移植実験によるバイオプロセスの有効性の評価:昨年度に引き続いて、ビーグル犬の肺動脈弁位置換とヤギの大動脈系への移植を行った。ヤギへの移植には、心尖ー大動脈バイパス術による方法で行った。共に月単位で生体内機能が維持されていることを超音波検査によって確かめることができた。また、併行して管状組織体に関しては、内径1mmの超小口径をラット腹部に移植し、3mmの小口径をウサギ頚部に移植し、5mmの中口径をビーグルの頚部に移植を行った。研究期間内には年単位の結果は間に合わなかったが、現在移植は継続中であり、経過観察を続ける予定である。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Artif Organs
巻: (in press)
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