新しい時代における船舶海洋構造物の設計・建造・運用においては、安全性や利益を追求するとともに、ライフサイクルにおける環境負荷やそれに伴う社会的責任を考慮することが求められるようになってきた。このような背景から、本研究ではまず第一に、構造物の初期コストだけでなく、ライフサイクルにおける運用利益や破壊リスクを考慮した構造評価手法について検討した。また第2に、安全性に関するリスクだけでなく、環境影響に関する様々なリスク(総合的リスク)を考慮した構造評価手法と、それに基づいた構造最適化フレームワークを提案した。また、破壊リスク解析の際に考慮すべき不確定性評価の高度化手法についても合わせて検討した。
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