研究課題
基盤研究(B)
本研究では、まず日本および東南アジアのショウジョウバエの寄生蜂相を明らかにした. 続いて,これらショウジョウバエ―寄生蜂系についての野外調査および室内実験を通し,1)宿主の抵抗性においては量的形質ではなく,メンデル遺伝をする場合があること,2)抵抗性のコストは必ずしも高くない場合があること,3)多種対多種の系においても,汎用的な抵抗性,寄生力は進化せず,抵抗性,寄生力とも寄生蜂と宿主の個別的な関係の下進化すること,4)寄生者と宿主の関係は地理的モザイク的様相を示す可能性があることを示した.
生態遺伝学