研究概要 |
温帯落葉樹の成熟林およびその周辺の発達段階の異なった森林において,これまで蓄積された動態パラメータを整理するとともに,萌芽など不足する部分のパラメータを補った。さらに葉の機能形質に関するデータを収集し,動態パラメータと形質機能パラメータの統合的解析を行った。 具体的には以下の内容である。 (1)樹木の動態パラメータに関するデータベース作成 (2)葉の形質・機能パラメータに関するデータベースの作成 (3)動態・機能パラメータの関連性解析 (4)撹乱・地形・階層性と機能・動態パラメータの関連性解析 (5)撹乱傾度に沿った群集の集合則の解明 今年度は、とくに小川群落保護林およびその周辺でこれまで得られたデータを整理し,不足しているデータを現地調査で収集した。とくに,萌芽に関するデータおよび低木類の生態的特性についてのデータを収集し,データベースを充実させた。また,この地域の森林に出現する主要な樹木(約60種)の葉をサンプルし,形質および機能に関する種特性の分析を行って,データベースを作成した。
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